概要

LoveDeliveryから2008年にリリースされたPC向けBLアドベンチャーゲーム

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妖と人間、半分で両方でもある半妖・藍丸が選び取る未来とは?

主人公の藍丸(らんまる)は父が妖、母が人間の半妖で、江戸の街で何でも屋を営んでいます。妖としては緋の炎を操ることができ、自身の存在を人間と妖が心を通わせた結果であると誇りに思っています。しかし、人間は自分たちとは異なる存在である妖を恐れ良く思っていないことや、彼の母親が人間として暮らすことを願っていたことから、面倒なく人間社会で暮らすために半妖であることを隠しながら生活しています。

言動は正に江戸っ子という感じで、歯切れよくさっぱりした気風で喧嘩っ早いところがありますが、事故や事件で行き場を失った妖怪や愛する者を探す妖怪など、恵まれない環境にある妖を自分の住処に受け入れ面倒を見ている心優しい性格でもあります。そのため、藍丸の住処には藍丸を慕う多数の妖怪が住み着いています。

ある日、武士の妻からの依頼で行方不明になった夫を捜すことになりますが、そこで刀に魅入られたように人が姿を消し狂っていく、妖刀による事件を知ります。その事件の解明を目指す中で、大切な人を亡くすという辛い事態にみまわれながらも、自身が持つ妖の力や出自と向き合い、事件の裏に隠された真相を知ることになります。

メインの攻略キャラクターは妖2名、人間2名の4名です。妖の2名は住処で藍丸と一緒に暮らしており、幼いころから面倒を見て後ろ盾をつとめる雷王(らいおう)といつの頃からかともに居る妖狐の弧白(こしろ)です。ふたりとも藍丸を大切にしているのは同じですが、雷王は藍丸が人間として生きることを勧めているのに対して、弧白は妖として生きることを勧めています。

人間の2名は、依頼で妖刀を使って藍丸を人間にしようとする桜螺(さくら)と、藍丸の危機を助けてくれた通りすがりの侍である久慈今日丞(くじきょうすけ)です。桜螺が藍丸を人間にしようと襲った際に今日丞が助けに入ったことや、修めている剣術や考え方の違いから、互いに相容れない存在になっています。

この他にも、なぜか藍丸を恨み命を狙っている妖の七絡(ならく)や絶対者たる力を持つ緋王(ひおう)、人間世界で大店を営む大妖怪の嘉祥(かしょう)など、個性的なキャラクターが登場します。

時代ものや妖ものにぴったりな和風テイストな絵がとても美しく、主人公含め豪華声優陣のフルボイスもあり、和風物や妖物がお好きな方は手に取って損はないかと思います!